長時間手を使う人ほど要注意
手首の痛みの正体「ドケルバン病(腱鞘炎)」
こんにちは、柔道整復師の宮本です。
今回は、長時間手を使う作業をしている方がなりやすい手首の痛みについて書いていきます。
テーマは
ドケルバン病。
……あれ?
腱鞘炎ちゃうん?
って思いましたよね。
実はこれ、間違いじゃないんです。
腱鞘炎にはいくつか呼び方があって、
・ドケルバン病
・狭窄性腱鞘炎
なんて言われ方もします。
ちょっと専門家っぽく、カッコつけて言ってみたかっただけです。
すみません(笑)
ただ、名前はどうあれ、
手首が痛い
親指を動かすとズキッとくる
こういう症状で悩んでいる方は本当に多いです。
ここからはちゃんと真面目に、
「そもそも腱鞘炎って何なん?」
「それ、本当に腱鞘炎なん?」
というところを、わかりやすく説明していきます。
ドケルバン病の出典

腱鞘炎ってなぁに?
まずは基本からいきましょう。
腱鞘炎とは、
腱鞘の炎症
です。
……はい、身もフタもない説明ですね。
でも間違ってはいません。
じゃあ問題はここです。
腱鞘って何?
これ、意外と答えられる人少ないです。
筋肉や骨は聞いたことあっても、腱鞘ってなると
「え?なにそれ?」
ってなりますよね。
そりゃそうです。
解剖学をかじったことがある人じゃないと、なかなかピンときません。
腱鞘とは、
腱を包んでいる鞘(さや)
です。
……
「またそれかい!」
ってツッコミ入れたくなりましたよね。すみません。
でも実は、これが一番わかりやすい答えなんです。
腱ってそもそも何?
ここで「腱」についても少し説明します。
筋肉は骨に直接くっついているわけではありません。
筋肉と骨をつないでいる、紐みたいな組織があります。
それが「腱」です。
筋肉が縮むと、
→ 腱が引っ張られる
→ 骨が動く
という仕組みです。
逆に筋肉がゆるむと、
腱もゆるみます。
つまり、
腱は筋肉の動きを骨に伝える大事な中継役
なんですね。
その腱が、むき出しのまま動いていたらどうなると思います?
ずっと擦れて、すぐボロボロになりますよね。
そこで登場するのが
腱鞘
です。
腱鞘の役割
腱鞘は、
腱を包み込む筒のような構造をしています。
この中で腱がスムーズに動くことで、
・指を曲げる
・手首を動かす
といった細かい動作ができるようになっています。
イメージとしては、
自転車のブレーキワイヤーと、その外側のカバー
みたいな感じです。
ワイヤーが腱、
カバーが腱鞘。
中でスルスル動いてくれるから、引っかからずに操作できるわけです。
じゃあ、なぜ腱鞘炎が起こるのか?
ここまでくると、だいたい想像つくと思います。
答えは、
使いすぎ
です。
筋肉を使えば、腱は引っ張られたりゆるんだりします。
そのたびに、腱鞘の中で腱は動き続けます。
ずっと中で動いてたらどうなるか。
……そう、擦れます。
擦れ続ければ、
炎症が起きます。
これが腱鞘炎です。
思ったより、原因は単純ですよね。
腱鞘炎原因出典
腱鞘炎になりやすい人
腱鞘炎になる方の多くは、
日常的に手や指をよく使う人です。
たとえば、
・料理で包丁をよく使う方
・デスクワークでパソコン作業が多い方
・スマホを長時間使う方
・育児で抱っこや家事が多い方
挙げればキリがありません。
特に多いのが、
手首の親指側の痛み
です。
「親指を動かすと痛い」
「ペットボトルのフタが開けにくい」
「ドアノブ回すのがつらい」
こういう症状がある方、要注意です。
それ、本当に腱鞘炎ですか?
ここでひとつ大事な話をします。
手首が痛い=腱鞘炎
と思われがちですが、実はそうとは限りません。
腱鞘炎は炎症なので、
・少し赤くなっている
・触ると熱っぽい
・腫れている
といった所見が見られることが多いです。
でも、
「赤くもない」
「熱もない」
「でも痛い」
というケースもあります。
そんなとき、考えられる他の疾患をいくつか紹介します。
キーンベック病(月状骨無腐性壊死)
これは、手首の関節の中にある
月状骨
という骨に起こる病気です。
何らかの原因で血流が悪くなり、
骨がもろくなり、最終的には潰れてしまうこともあります。
20〜45歳の男性、
特に力仕事をされている方の利き手に多いと言われています。
初期症状は、
「手首がなんとなく痛い」
なので、腱鞘炎と勘違いされやすいです。

母指CM関節症
これは、
親指の付け根の関節
に起こるトラブルです。
ビンのフタを開ける、
物をつまむ、
こうした動作で痛みが出ます。
この関節、実はものすごく動きの大きい関節です。
その分、使いすぎや加齢によって
軟骨がすり減ったり、炎症が起きやすくなります。
進行すると、
変形が出てくることもあります。










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