【宮本が本気で語る「変形性膝関節症」】
前回は子供に発症しやすい、オスグッド・
最近、膝の痛みで来院される50〜60代の女性の患者さんが本当に増えてきています。
そして皆さん、ほぼ同じように言うんです。
「病院では“加齢と体重”って言われたんです…」
「軟骨が減ってますね、ってだけで湿布出されて終わりました…」
いや、もちろん“加齢”も“体重”もゼロではないですよ。
ただ、それだけで膝が痛くなるなら、日本中の人が全員膝痛持ちになっています。
では、なぜ膝が痛くなる人と、痛くならない人がいるのか?
ここに“身体のメカニズム”として非常に面白いポイントがあります。
今回は、宮本が本気で「変形性膝関節症って何なの?」というところを、
ド真面目に、でもちょっと面白くわかりやすくお話しします。
変形性膝関節症についてはこちら
■ まず、変形性膝関節症ってどんな病気?
一般的な症状はこんな感じ。
・歩き始めが痛い
・階段の上りがつらい(特に降りるほう)
・正座ができない
・膝の内側が痛い
・O脚になってきた
・膝がピンと伸びなくなっている
これ、ほぼ“教科書的”な症状です。
特に女性に多くて、男性の約4倍。
ホルモンの影響、筋力差、靴の文化など色んな理由があります。
そして40代からでも普通に起こる。
でも、ここからが重要。
痛みの原因=軟骨のすり減り、ではない。
ここ、99%の人が誤解してます。
正確にいうと、
すり減ってても痛い人
すり減ってるのに痛くない人
すり減ってないのに痛い人
全部います。
つまり、
痛みの本当の原因は「軟骨」ではないケースがめちゃくちゃ多い。
病院の検査だけでは絶対に見つからない“隠れ原因”が実はあります。
変形性膝関節症女性に多い理由はこちら

■ 宮本が強く言いたい「膝痛の真犯人」
ズバッと言います。
膝の痛みの多くは、ふくらはぎ or 太ももの筋肉の過緊張が原因。
膝って面白い構造で、
上から太もも、下からふくらはぎ、左右から靭帯と筋肉に支えられています。
つまり、
膝は単独では存在できない「中継地点みたいな関節」なんです。
だから、膝に痛みが出る時は、
太ももの筋肉がガチガチ
ふくらはぎがパンパン
足首が歪んでいる
O脚で負荷が偏っている
こういう“外側の要因”の影響をめちゃくちゃ受ける。
特に宮本が注目しているのは「ふくらはぎ」と「足首」。
ここが硬かったり歪んでいたりすると、膝にかかる負担は3倍〜5倍になります。
「膝が痛い人のふくらはぎは100%硬い」
と言ってもいいくらい。
理由は単純で、
ふくらはぎが硬い
→ひざ下の骨(脛骨)が外側へ倒れる
→O脚が進む
→膝の内側に荷重が偏る
→軟骨の内側だけすり減る
→内側の痛みが強くなる
こんな流れです。
整形外科ではほぼ説明されないけど、
現場で多くの膝痛を診てると、このパターンが本当に多い。
■ 足首の歪みが膝を壊す理由
よく「扁平足は良くない」と言われますよね。
なぜか?
それは、足にある3つのアーチが崩れてしまうから。
このアーチが崩れると、足部が内側に倒れ(過回内)、その反応として“ふくらはぎの骨(脛骨)が外側に倒れる”。
これが“膝痛を作るスタート地点”。
図で見るともっと分かりやすいけど、
要は
足首が内に倒れると → すねの骨が外に倒れ → O脚が進む → 膝の内側が痛くなる。
これが変形性膝関節症の超定番パターン。
年齢でも体重でもなく、
“足首の崩れ”が膝痛の起点になっていることはほんとうに多い。
変形性膝関節症とアーチについてはこちら

■ 宮本の現場感覚:痛みが出る人・出ない人の違い
同じ年齢、同じ体重、仕事も同じ、生活もほぼ一緒。
でも片方は膝痛で歩けないほど。もう片方は元気に旅行しまくってる。
なぜ?
その違いは「ふくらはぎ」「太もも」「足首」の状態だけ。
筋肉の硬さ、足のアーチ、足首の角度。これらが整ってる人は、年齢関係なく膝は痛みません。
逆に、
ふくらはぎがパンパン
足首が倒れてる
O脚が進んでる
太もも前が硬い
この状態だと、
膝は常に“関節の内圧が高い状態”=痛みが出る。
特に女性は“筋力”より“柔軟性”が大きく関係するので、
筋肉が硬いだけで負担が一気に増えます。

■ では、どうすれば膝は守れる?
結論から言うと、
膝そのものではなく、周りの原因(ふくらはぎ・太もも・足首)にアプローチすること。
湿布も痛み止めも悪くないけど、
あれは“痛みをごまかす”だけで根本原因には届きません。
病院では軟骨の話ばかりされますが、
実際は筋肉を緩めたり、足首の崩れを整えたりする方が
圧倒的に効果が出るケースが多い。
その「足首の崩れ」を整える代表格がインソール(医療用の方)。
ただ、長くなるのでそれは後半で詳しくお話しします。









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