【右肩が悲鳴をあげた..47歳男性の五十肩ストーリー】
こんにちは、吉田です。
整骨院をしていると「肩が痛いんです…」という方は本当に毎日のように来られます。特に40代〜60代の“働き盛り”の男性は、仕事も趣味も忙しくて、肩に負担をかけていることが多いんですね。
今回お話するのは、僕が担当した 47歳の男性。
仮名ですがわかりやすく「山田さん」としておきます。
IT企業の営業マンで、普段はパソコンに向かい、移動は車。つまり、肩にとっては“サンドイッチで挟まれた”ような生活です。
しかも、この方は大のゴルフ好き。しかし最近は痛みでクラブも握れず、モヤモヤだけ溜まっていく…。
そんな状態で来院されました。

【最初の印象:「あ、これは五十肩の王道パターンやな」】
問診の時点で、僕はすでに“だいたいの見当”がついていました。
というのも、山田さんは典型的な五十肩の症状を全部持っていたんです。
・服を脱ぐときに肩に電気が走る
・頭を洗うと痛い
・寝返りで目が覚める
・運転中、なんとなくズキズキ
・ゴルフの素振りすら痛い
こうして並べると、肩が「休ませろ!」と叫んでいるのがよくわかります。
実際に触ってみると、
棘下筋に“ドスッ”と深い圧痛。
「あー、ここか…」と僕の中で答え合わせが完了しました。
さらに可動域を見ていくと、
・屈曲:120°
・外転:90°
・伸展は途中でキレるような痛み
肩がしっかり固まっている典型パターンでした。
【そもそも五十肩とは何者なのか?】
五十肩って、正式には 肩関節周囲炎 といいます。
炎症が起こって痛みが出て、動かさないと固まる。
固まると動かすたびに痛む…。
この悪循環が、五十肩の一番やっかいなところ。
特に今回の山田さんのタイプは、肩後方の
・棘下筋
・小円筋
・後方関節包
このトリオがガッチガチになっていました。
デスクワークって、肩が内巻きになって常に「外旋筋が引っ張られる状態」なんですよ。
そりゃ棘下筋も怒ります。

五十肩についてはこちら
【夜が一番痛い理由:これ、僕も昔は謎でした】
患者さんからの質問でダントツに多いのが、
「なんで夜が一番痛いの?」
「寝てるだけやのに…」
という疑問。
実は、寝ているときって血流が肩周りに集まりやすくて、
炎症が起きているとその血流が“逆効果”になるんです。
・うっ血
・関節内圧↑
・炎症反応↑
このセットで、ズキーン!となるわけ。
初回施術後に山田さんが
「昨日、久しぶりに寝れました」
と言っていたのは、深い部分の筋肉が緩んだからなんですね。
五十肩夜間痛についてはこちら
【初回の施術:「とりあえず痛みを半分に落とす」が目標】
僕が五十肩の初回にやることはシンプルです。
① 深部筋への超音波
② 手技で後方の筋膜リリース
③ 肩関節モビリゼーション
④ 鍼でトリガーポイントを叩く(パルス併用)
山田さんは特に棘下筋が硬かったので、超音波でまず“芯”を溶かすように緩めていきました。
そのあと鍼で奥の硬結に刺してパルスを入れ、手技で動きをつける。
結果、初回終了時には 痛みが10→6へ軽減。
「腕がちょっと軽い気がします」
と、表情がホッとしたのを覚えています。
【右肩痛との戦いはここからが本番。“回復ドラマ”】
さて、ここからが後半です。
前半では「山田さん(仮名・47歳男性)の五十肩の姿」が見えてきましたが、
後半ではいよいよ “どう治っていったのか” そして “なぜ早く治ったのか” を、
現場の空気そのままに書いていきます。
これ、けっこう大事なんですよ。
患者さんって、施術中に色々話してくださるんですが、
その言葉の中に“治るヒント”がめちゃくちゃ隠れてます。
というわけで、ここからは山田さんの肩の中で何が起きていたのか。
吉田と一緒に追いかけていきましょう。
【五十肩は「急に来る」わけではない。静かに、でも確実に忍び寄る】
山田さんが最初に言った言葉は
「ほんまに急に痛くなったんですよ」
でした。
…が、実はこれ、五十肩あるあるです。
本当は急じゃない。
体の中では数ヶ月前からジワ〜っと準備されています。
どういう準備かというと、
・肩甲骨が動かない
・デスクワークで腕だけ使う
・内巻き姿勢で棘下筋がずっと引っ張られる
・夜にリラックスして血流が増えて悪化
こんな“負担の積み重ね”が続いて、
ある日突然、コップの水が溢れるように痛みが表に出てくるんです。
「痛みはある日突然でも、原因はずっと積み重なってきた」
これが五十肩の本質です。
【治療がハマった理由①:まず“深部のガチガチ”を徹底的に落としたから】
山田さんの肩を触った瞬間の僕の感想。
「うわ、これは深いとこまで固まってるやつや…」
肩の外旋筋(棘下筋・小円筋)は、
表面から触っても分かりにくい“隠れた主犯格”です。
ここが固まると、
・腕を外に開けない
・背中に手を回せない
・シートベルトを取る時に激痛
など、生活がめちゃくちゃ不便になります。
そこで僕は、
まず超音波で “深部の氷を溶かす” イメージで緩めたあと、
鍼で“芯の芯”を狙いました。
鍼は電気を流すことで、
深い筋肉の緊張が一気にほどけます。
山田さんが初回で夜間痛が減ったのは、
この深部の緊張がゆるんだから。
五十肩の人が
「寝れた…!」
と喜ぶ瞬間は、施術者としてもめちゃくちゃ嬉しいものです。
五十肩の超音波治療についてはこちら
【治療がハマった理由②:痛みだけじゃなく“動き”を作ったから】
五十肩治療の大きな誤解がこれです。
「痛みが減る=治った」
違います。
痛みだけなら湿布でも薬でも下がります。
大事なのは “動きを取り戻すこと”。
肩は“腕だけで動く関節”ではありません。
肩甲骨と腕が連動して動く、複雑な仕組みなんです。
山田さんは、長年のデスクワークで
肩甲骨が外に逃げ、背中側が硬くなっていました。
ここを放置したままだと…
・腕が上がらない
・動かすたびに痛む
・ゴルフのスイングで再発
こんな未来が待っています。
だから僕は毎回の施術で、
・肩甲胸郭リズムの調整
・肩甲骨の可動域の再構築
・胸椎の伸展が出るよう姿勢の誘導
これをコツコツ積み上げていきました。
「今日、ちょっと上がりやすいですね」
こういう言葉を患者さんから聞くと、
“あ、体の奥が変わり始めたな” と分かります。
【治療がハマった理由③:毎回の可動域チェックで“戻り”を防いだから】
五十肩って、治ってきても油断するとすぐ戻ります。
・昨日は120°上がったのに
・今日はまた90°に戻ってる…
こんなことも珍しくありません。
山田さんにも、
施術のたびに細かく可動域を記録しました。
屈曲
外転
伸展
外旋
これらは、五十肩がどれだけ改善しているかを示す大事な指標です。
動きが悪い日があれば、
その日に必要なアプローチを追加。
「動きを“管理”する」
これが早期改善に欠かせないポイントです。
【ここからがドラマ:2週間で打ちっぱなし復帰】
山田さんは初回から週2回きっちり通院され、
治療への意識も非常に高い方でした。
その甲斐あって、
● 1週間
夜間痛ほぼ消失。
可動域:屈曲140°まで改善。
● 2週間
「先生、打ちっぱなし行きました!」
満面の笑みで報告。
● 1ヶ月
「ホール回れましたわ」
と、完全復帰。
正直、理想的すぎる回復スピードです。
もちろん、僕が頑張ったというより
“山田さんがめちゃくちゃ頑張った” のが一番の理由です。
【吉田が伝えたいこと①:五十肩は「歳のせい」ではない】
これは強く言いたい。
五十肩は
「歳やし仕方ないんかな…」
とよく言われますが、まったく違います。
本当の原因は、
・姿勢の崩れ
・肩甲骨の固まり
・深部筋のオーバーワーク
・長時間のデスクワーク
これらの積み重ねです。
だから、正しい治療をすれば
何歳でも普通に治ります。
【吉田が伝えたいこと②:再発する人としない人の差】
たくさんの五十肩を診てきて分かったことがあります。
再発しない人は…
✓ 姿勢が崩れたら自分で気づく
✓ 肩甲骨を普段から動かす
✓ 肩に重さを感じたら早めにケアする
✓ ストレッチを生活に取り入れる
逆に再発する人は…
× 放置する
× 痛み止めでごまかす
× 良くなった瞬間に通院をやめる
× デスクワークの姿勢が直らない
原因は本当にシンプルなんです。
“肩を動かさなくなる生活” を続けてしまうかどうか。
五十肩ストレッチについてはこちら
【吉田としてのまとめ:あなたの肩はまだまだ良くなる】
今回の山田さんのように、
1ヶ月でゴルフまで復帰した例は珍しくありません。
五十肩は怖い病気ではありません。
でも、放置するととんでもなく長引きます。
痛み
可動域
睡眠
生活動作
仕事
趣味
これらが全部、肩一つで変わります。
だからこそ僕は
「我慢せずに早く診せに来てください」
と伝えたいんです。
肩は、必ず良くなる。
そして、あなたの生活はもっと楽になる。
そのお手伝いをするのが、僕たち施術者の仕事です。








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