あなたは知っている?人間に不可欠な”第二の心臓”の話

さて、今回は第2の心臓についてのお話です。

いやいや…心臓はひとつでしょ???
確かに心臓は1つです。
ですが同じ機能をもつ場所があるんです。
それは…ふくらはぎなんです。

テレビや雑誌でも取り上げられることの多くなりました。でもなんで第2の心臓って呼ばれるのか知ってますか??
この説明を聞いていただければ確かにそれは第2の心臓だってわかると思います。

それではまず心臓の機能から説明しましょう。
わかりやすいのがポンプ機能です要は血液を送り出す作用ですね。
大きなったり小さくなることで全身に血液を送り出します。
ここで大事なのは送り出す作用だということです。心臓に帰ってこさせる作用はほぼありません。
ですが送り出せば当然帰ってこなければなりません。

人間は二足歩行する生き物です
心臓は上の方にあるので脳などの近い臓器には血流が行きやすいです、
帰ってくる時も重力に任せればするする降りてくることができます

足ではどうでしょう?心臓より下にありますね、降りる時は簡単です。
心臓の押し出す力と重力を受けるので、血流が行きやすいです。
問題は心臓に帰る時です。足は心臓から1番離れています、
しかも1番下なので重力の影響も受けやすいので上がりにくなります。
そうなると、足に血液が溜まりだして、うっ血します。
つまり血流が悪くなるので冷えの原因となります。
では下から上に血液を送り出す作用を持つ臓器が必要ですよね??
それがふくらはぎです!!!

もっと細かく言うとふくらはぎの筋肉がその役割を果たしています
静脈(心臓に戻る血液を運ぶ血管)は筋肉の中を通っています。そこで筋肉はミルキングアクション(乳搾りのような動作)を
する事で上に上に押し上げます。

上にある四足歩行の猫や犬を見て頂きたいのですがもちろん、犬猫にもふくらはぎはあります。
ですが人間ほど筋肉が大きく発達していないのが分かります。それは高さ的に心臓とほぼほぼ変わらないので、
下から上に送り出す必要がないのです。
つまり人間は二足歩行になった時に身体の血流のために、ふくらはぎを発達させるしかなかったのです。

でも…ふくらはぎが押し上げてもすぐに落ちてこない??心臓みたいに強く収縮しないよ??

いい質問です!!!

ふくらはぎは一番下なので小さいふくらはぎがポンプになっても重力に負けて下に落ちてくると思いますよね??
大丈夫なんです!心臓と同じ機能を持つという事は同じ秘密兵器があります!!
それが………弁です!!

心臓なら弁膜症など聞いたことありませんか?弁膜症とは、心臓にある弁が剥がれてしまったりして
機能を果たせなくなっている状態なのですが。その弁が、ふくらはぎにもあるのです。
正しくはふくらはぎの静脈(心臓に戻る血液を運ぶ血管)にあります!
この弁の役割は血液の逆流を防ぐことです。心臓もふくらはぎも1度押し出した血液が戻ってきてしまっては、意味がありませんからね。

これで、ふくらはぎは心臓と同じ機能や秘密兵器を持つ第2の心臓なのだということがわかっていただけたと思います。

ふくらはぎは心臓と同じように血流を左右するということがわかりました。ということは血流が関係する疾患とも関わりがあるということです

代表的なもので言うと高血圧症です。
高血圧症とは、血圧が一定以上の高さのままで維持している状態のことを言います
ふくらはぎが血流が悪くなってうっ血していると心臓に戻る血液量が減りますよね、
心臓はその少ない血液を全身に向けて送り出すために、心臓は強く収縮をして血管への圧力を強くしないといけません。
それが、持続すると高血圧症となります。

高血圧症の人のふくらはぎは、とても硬く締まっています。
これを柔らかくほぐして心臓に十分な血液が戻せるようになると、
心臓は無理に収縮しなくていいようになり、血圧も自然に下がっていきます。

ほかにも、ふくらはぎをほぐして血流を促進することで得られる恩恵はたくさんあります。

病変部にたくさんの血液が送れるようになるので自己治癒力が向上する。
②免疫力(体の防御力)が高くなる。
③各種ホルモンなどの筋肉や毛細血管への運搬を助ける。
④自律神経のバランスが調整される。
⑤基礎代謝(生命維持の為の必要最低限のエネルギー)を高めて、新陳代謝を促進して体温を上げる。
⑥細胞を若返らせて、加齢を遅らせる。
⑦脳細胞を活性化させる。

などがあります。

ほぐしたほうがいいふくらはぎには特徴があります。

・皮膚に張りがなく、冷たい
・表面は柔らかいが、中に芯のようなものがある
・ぎゅっと押すと飛び上がるほど痛い
・ふくらはぎ全体がパンパンに張っている
・やわらかすぎて弾力がない

この特徴が当てはまる人は残念ながら良いふくらはぎではありません。

実は私自身が、良いふくらはぎではありませんでした。

私の場合はパンパンに張っているふくらはぎでポンプ作用がちゃんと行われていませんでした。
アロマテラピー検定1級の勉強していて、自分のふくらはぎでアロマトリートメントの練習をしていくうちに
「あれ?なんかこの頃体が暖かくて、体調がいいな」と思い始め、ふくらはぎの偉大さに気づきました。

お風呂に入っている最中や出た後にほぐすとより効果的です。
ただ、ほぐしてはいけないタイミングもあります。
お酒を飲んだあとや身体に炎症が起こっている方、又熱が出ている方は控えるようにしましょう。

田丸

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