「オスグッドは“膝だけの病気ちゃうねん!」
こんにちは!宮本です。
今日も治療の合間にブログを書いているんですが、受付の先生に「宮本先生、また文章長いですよ!」とつっこまれながらニヤニヤしてます。いや、もう言わせてほしい。
オスグッドの話は短く終われへんのよ。
なぜなら……奥が深すぎる!
さて今回のお題は 「オスグッド・シュラッター病」
小中学生男子の三大お悩みのひとつ(※宮本調べ)
親御さんからしたら「膝の下が出てきて痛がる!怖い!」って心配になりますよね。
けど、まずは落ち着いて。
オスグッドは“ちゃんと原因を見つけて、ちゃんと対処すれば”改善できます。
そして最大のポイントは、膝だけ見てたらダメ!ここ重要!
これ、治療家になったばかりの若い頃の僕も間違ってたんですよ。
「膝が痛い?はい膝の治療!」って膝だけ触って、そら治らんわという話です(笑)
でも今は違います。
僕は元理学療法士やし、運動指導・リハビリ・解剖学ずっとやってきたから言えます。
オスグッド= 全身の使い方の問題 × 筋肉の成長差 × 足の構造 × 練習量
これが複合的に絡んで起こる、まさに“スポーツ障害の集合体”みたいな症状なんですよ。
■ まず、症状を整理しよう
あなたの子どもさん、もしくはあなた自身、こんな症状ありません?
・膝の下が痛い
・走り始めるとじわ〜っと痛くなる
・ジャンプするとズキン
・屈伸で痛い
・膝の下がボコッと出てきた
・正座がつらい
・運動のあと特に痛む
これ全部オスグッド“あるある”です。
でもここでまず知ってほしいのは……
痛む場所=原因じゃないことが多い
人間の身体って、そんな単純やないんですよ。
痛む場所だけ治療しても治らんのはそのせい。
オスグッドの詳しいデータはこちら
■ 原因の大本命「大腿四頭筋の引っ張り問題」
オスグッドの99%に関わってくるのがこれ。
太ももの前にある“大腿四頭筋”が硬すぎる問題!
大腿四頭筋は4つの筋肉の総称で、膝下の 脛骨粗面 にガッチリくっついてます。
子供の膝下の骨は“軟骨+成長過程の骨”だから、まだ柔らかいんですよ。
そこに、毎日毎日、
・部活のダッシュ
・ジャンプ
・ピッチング
・キック
・階段
・着地
・急停止
こんな“膝に負担かかりまくり動作”をバンバンするわけです。
すると、
硬い大腿四頭筋が → 軟らかい脛骨粗面を引っ張る → 痛い! → 出っ張ってくる!
もう想像しただけで、痛そうですよね……。
子どもは我慢強いから「大丈夫!」なんて言うけど、あれ絶対大丈夫ちゃう。
■ で、ここからが宮本ポイント
普通の整形でよくある説明がこれです:
「オスグッドですね〜。成長痛です。運動控えて湿布で様子見ましょう。」
いやいやいや、
湿布で治るなら、オスグッドで困る子なんて誰もおらんねん!
湿布は冷たくて気持ちいいだけ。
根本的な原因には1ミリも届いてません。
じゃあ、本当の原因は?
筋肉が硬いから? → まだ甘い!
筋肉が硬い理由は?
・使いすぎ
・ケア不足
・姿勢の癖
・足のアーチの崩れ(←大事!)
・股関節の動きの悪さ
・成長スピードに筋肉が追いつかない
ここまで掘らないと、治療にならない。
■ 宮本が絶対に見るポイント
① 足部のアーチ
② 足首の動き
③ 股関節の可動域
④ 骨盤の位置
⑤ 大腿四頭筋の硬さ
⑥ 太ももの裏(ハム)の柔軟性
⑦ ふくらはぎの状態
⑧ 走り方・跳び方
特に “足が原因のオスグッド”、めちゃくちゃ多いです。
足部の「過回内(オーバープロネーション)」
これがある子は、膝に負担が爆増します。
ここを無視して膝だけ治療しても、そら治らんわけです。
■ セルフケア:「太ももはがし」だけは絶対覚えて
僕が患者さんにも親御さんにも必ず教えるのがこれ。
太ももの筋肉って、ただストレッチするだけじゃ伸びない子が多い。
特にスポーツしてる子は“筋肉の癒着”が強いんです。
だから宮本式は「筋膜を“はがす”」イメージ。
文章で説明してもわかりにくいと思うけど、やることは簡単。
太ももの真ん中あたりの骨をイメージして、
親指でグッと押し込み、
そこから指を支点にして、“外側へ/内側へ”ゆっくり回す
骨から筋肉をはがす感覚で、膝の上から股関節手前まで
これ、“効く”子は「うおおぉぉぉ!」って叫びます(笑)
でも、これが大事。

■ そして最大の肝:足部の歪み
オスグッドは 足が悪い子が圧倒的に多い。
・偏平足
・過回内
・足首グラグラ
・着地が内側に潰れる
・靴の減り方が内側だけ極端
これら全部、膝の負担アップ。
じゃあどうする?
そう、
足の構造そのものを正す必要がある。
これができるのが、当院で扱っている “医療用インソール(フォームソティックス・メディカル)”。
一般販売されていない、医療従事者だけが処方できるやつです。
もちろん後半で詳しく説明します。
◆ オスグッドは“膝の下をいじるだけ”じゃ治らん
これだけは覚えておいてほしい。
痛い場所=原因じゃない
これ、運動器の鉄則。
オスグッドで腫れてくる「脛骨粗面」は、
大腿四頭筋に無理やり引っ張られて炎症を起こしとる“結果”であって、
そこを揉んでも叩いても湿布貼っても、改善スピードは正直ビビたるもの。
だから宮本はまずココを見る。
◆ オスグッドの“根っこ”は ①足部の歪み ②股関節の硬さ の2本立て
① 足部(足首〜土踏まず)のねじれ
これな、めっちゃ大事。
ほぼ全員にある。
特に小学生男子の8割は足がつぶれがち。(データ的にもそう)
足首が内側に倒れる “過回内” って状態は
大腿四頭筋をガチガチに緊張させるスイッチになってる。
しかも本人に自覚ゼロ。
これはフォーム指導だけでは絶対治らん。
だから当院でも必要な子にはフォームソティックス・メディカルを提案してるわけ。
骨格から変えて炎症が起きる負担を根本から取る。
ただし今回は
「インソール無しでどこまで減らせるか」
まで書いていく。
② 股関節の硬さ
男子に多いんよコレ。
ストレッチしてる“つもり”でも、
全然伸びてない“もどきストレッチ”をしてる子がほとんど。
股関節が硬いと、大腿四頭筋が余計に働いてしまうから
その結果 → 膝の下が引っ張られる。
オスグッドの子の8割は
お尻の筋肉(大殿筋・中殿筋)が眠ってる。
◆ じゃあ宮本式は何するねん?
1)太もも前(大腿四頭筋)を“骨から剥がす”
さっき前半で書いた
“骨から筋膜を引きはがすようにほぐす”
やつ、あれめちゃ大事。
ただ…
子どもにやらせても弱すぎて意味がない場合がある。
なので親がやってあげる場合は
「まあまあ痛がるけど気持ちいい」レベルでOK。
※注意
・青タンできるほど強くやらない
・1日1回でいい(やりすぎ厳禁)
2)お皿(膝蓋骨)の上を“横に切るように”ほぐす
これは地味に効く。
大腿四頭筋の付け根が緩むから動作の引っ張りが減る。
親指で横にシャッシャッと。
10回〜20回。
オスグッドシュラッターと膝蓋骨についてはこちら
3)ふくらはぎを徹底的に柔らかく
え?ふくらはぎ?と思うかもやけど、
ここが硬いと太ももが硬くなる。
子どもはジャンプしまくるから、知らん間にパンパン。
ふくらはぎ柔らかい → 太ももも柔らかくなる → 膝が楽
この流れは鉄板。
4)ストレッチは必ず“運動後”に
オスグッドは“使いすぎの病気”。
ウォームアップで頑張るより
クールダウンでどれだけ緩めるかが一番大事。
運動後の大腿四頭筋の伸ばしは
10秒×3回で十分。
押し付けたいのは
「強く伸ばす必要は無い」ということ。
オスグッドストレッチの効果はこちら
◆ それでも痛いなら「足部の過回内」が確定
ここ大事やで。
太もも緩めても、股関節緩めても、
ストレッチしてもマシにならん場合は…
ほぼ100%、足が悪い。
このパターンはもはや
筋肉だけで治る段階ではなく
“構造の歪み“が原因。
この場合は
・フォーム指導
・シューズ選び
・インソール
この3つのセットが必要。
特にオスグッドは
「成長期が終わるまでの時間との勝負」やから
早めの判断がめちゃくちゃ大事。
◆ 宮本からひと言:
「我慢して運動し続けた子の“未来の膝”は守れへん。」
これは断言する。
痛いまま練習し続けた子どもは
大人になっても膝下が出っ張ったまま、
雨の日に痛む、しゃがみにくい、正座できない…
そんな未来を引きずる。
逆に、原因を正しく潰した子は
スポーツのパフォーマンスも上がるし、
ケガしにくくなる。
だから“今”がめちゃくちゃ大事なんや。
◆ まとめ(超重要ポイントだけ抜粋)
・痛い場所=原因じゃない
・大腿四頭筋の固さは超重要
・だけど“足部の過回内”が最大の原因
・成長期の軟骨(骨端核)は引っ張られると痛む
・ストレッチは運動後
・親のケアが結果を大きく左右する
・足部を治さないと根治は難しい
・インソールは医療用が最も再現性が高い
「オスグッドは必ず良くなる。
ただし、ちゃんと原因を見れば、の話。」








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