このブログは柔道整復師の宮本が「成長期にひつような栄養素を知るための基礎知識」について書いています
前回は、プロテイン
つまりタンパク質にフォーカスをあてたのですが、
思えば成長期に必要な栄養素ってどれだけ取ればいいんだろう……??
そう思い、今回は栄養素に関して調べてみたので
まとめていこうと思います。
今回で栄養素の基本的な知識を次回でその栄養素はどのような食物にどれだけ含まれるか、またどれだけ摂らなければいけないかというのを説明します。
栄養素を語るならばまず、栄養素とはどんなものなのか、そこから理解しなければなりません。
食物から取れる栄養素は大きくわけて5つに分けられます。
タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルの5つです。
これらはまとめて五大栄養素と呼ばれます。
では、ひとつひとつどんな役割があるのか説明していきます。
タンパク質
簡単に言うと、身体を構成する筋肉であったり、皮膚、内臓などを形作る主な成分です。詳しくは、「子供にプロテインを飲ませるのはあり?なし?徹底解説!!」で説明してますので宜しければお読みください!
脂質・炭水化物
何故このふたつを一緒に説明するかと言うと
このふたつは役割が一緒です。脂質も炭水化物も体を動かすためのエネルギーを
生み出してくれる栄養素です。特に脂質は1gで9kcalを生み出してくれるので
非常に効率のいいエネルギー源になります!よく聞くカロリーという言葉ですが、
これはどれだけエネルギー(熱)を生み出すがという単位だったのです!
炭水化物は糖質と食物繊維のふたつに分けられるのですが、
この中の糖質がエネルギー源になります。これはグリコーゲンとして
肝臓や筋肉に貯められてエネルギーとして使われたり、脳のエネルギーになったりします。
そして、食物繊維は実は第6の栄養素とよばれることもあり、
よく便秘の時は食物繊維を取ればいいと言われることがあると思います。
お腹の中の善玉菌(お腹にとっていい働きをしてくれる菌)を増やし腸内細菌のバランスを整えてくれます。
ビタミン・ミネラル
このふたつは身体を効率的動かすための潤滑油のような役割です。
ビタミンは種類も多く正式に認められているビタミンは13種類あります。
ミネラルはヒトの身体を構成する元素から窒素・水素・酸素・炭素を抜いたもののことを言います。カルシウムや鉄、ナトリウムがミネラルにあたります。
取らな過ぎて良くないのは分かりますが、取りすぎても良くないってびっくりじゃないですか?
先程も紹介したビタミンですが13種類あると書きましたが、ふたつに分けることができます。それが水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンです。
この中で、摂りすぎで良くないのは脂溶性ビタミンです。
脂溶性ビタミンは4種類。
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKです。ひとつづつ説明していきます。
ビタミンA
このビタミンは成長や、生殖機能の維持に作用します。なので、
摂らなすぎると骨や歯の発達不全や細菌への抵抗力が低下したりします。又、ビタミンAは視覚にも影響します。
摂らなすぎると夜盲症(暗いところではたらく網膜の細胞に異常があり暗順応が障害され、暗いところや夜になると視力が著しく衰えて目がよく見えなくなる病気です。)を引き起こす場合もあります。
逆に摂りすぎてしまうと、肝臓障害などを引き起こしてしまう場合もあるので注意が必要です。
ビタミンD
このビタミンは腸でのカルシウムやリンの吸収を促進させ、
骨の再構築を調整するという働きを持っています。摂らなすぎると子供ではくる病、
成人では骨軟化症を引き起こす場合があります。このビタミンは皮膚上に
ビタミンDの元があり紫外線を浴びることによってビタミンDになるという特殊な性質も持っています。
摂りすぎてしまうと高カルシウム血症や腎障害になってしまう場合もあるので注意が必要です。
ビタミンE
このビタミンは細胞を柔軟化させ、筋肉の緊張をとることにより末梢血管の
血液循環を促進させます。摂らなすぎると未熟児の溶血性貧血や小脳障害を
引き起こす場合があります。摂りすぎてしまうと、
血液循環が促進されすぎてしまうので出血傾向になってしまう場合もあるので注意が必要です。
ビタミンK
このビタミンは血液の凝固を助けます。
要は怪我をした時に傷口を塞ぐ手伝いをしてくれる訳です。
なので摂らなすぎると凝固の手伝いが減るので出血傾向になってしまいます。
新生児では脳内出血の原因になってしまう場合もあるので注意が必要です。
食物の中にあるビタミンKを過剰に摂取しすぎても害はほぼないそうなのですが、
人工的に作られた合成ビタミンであるビタミンK3は摂りすぎてしまうと、
溶血性貧血のリスクを高めるそうです。
さて今回は、栄養素について基礎知識を書いていきました。
ひとつひとつの栄養素の役割を知ることで栄養素の重要性がわかったと思います。これは特に成長期には適切な量食べられているかによっても身体の成長が変わってくるかもしれません。
これを踏まえた上で次回は食事に含まれる栄養素の量であったり、1日あたりの必要な量について書いていきます。
宮本
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