10歳〜15歳の男子がなりやすい膝の痛みの正体を暴く!!

さて、今回はタイトルにもあるように膝の痛みに関することを書こうと思います。

オスグッド・シュラッター病


スポーツ障害として有名なので聞いたことのある人も多いかもしれません。

小中学生の男子によく見られる症状です。
特にスポーツをしている子がなりやすいものとされています。

症状としては

・膝の下が痛い
・運動をし始めると痛くなってくる
・走ったりジャンプしたりすると痛い
・正座ができない
・屈伸をすると痛い
・膝の下が出っ張ってきた
などがあります。

まず痛みと聞くと何かぶつけた、当たったなど直接的に痛い場所に変化が起きて痛みが出ると思いがちですが、
痛みの場所と痛みの原因は同じ場所にあるとは限りません。

上記の通り、痛みの場所は膝の下です

そこを触れば治るかと言うとそういう訳でもないのです。そこがなぜ痛むのか、痛みの原因として1番に上げられるのが筋肉(特に大腿四頭筋)の過緊張や柔軟不足です。

大腿四頭筋とは読んで文字の如く4つの頭があるとても大きな筋肉です。

太ももの前側を通り”膝の下にある脛骨粗面”に付着する筋肉です

でましたね、膝の下というキーワードが!
そう、この筋肉が骨を引っ張ることで痛みが出ているのです!!!

でも……骨って硬いんじゃないの???
骨がでっぱるほど筋肉で引っ張れるの?

普通は出来ません!!
骨ってめちゃくちゃ硬いですからね!

ですが!!!!

子供の骨は大人の骨とは違って骨端核といって骨が成長するための起点があります。
骨端核は骨というイメージにあった硬い骨ではなく最初は軟骨の部分がたくさんあります。
そこに段々カルシウムなどがくっつき、軟骨から普通の骨に置き換わっていき大人の骨になっていきます。

ちょうどそれが、さっき出てきた”膝の下の脛骨粗面”も含まれているのです!!

いつも、料理に出てくる軟骨、噛めますよね??
それぐらい骨としては柔らかい骨なので特にスポーツをしている子の筋肉は同年代の筋肉より発達しています。
そうすると、骨端核を引っ張ってしまい、痛みが出てくるのです。

ではどうすればいいのでしょうか??

整形外科などにいくと
「あー、オスグッドですねぇ…運動し過ぎてたかもしれませんね、運動は控えましょうか。
あと湿布出しときますね。お大事にー。」

……それだけ???

って思うと思います。

なので人によっては、湿布などで痛みを抑えていると、段々軟骨が骨に変われば痛みが無くなるので、
そのまま回復し膝の下に出っ張りがある大人の人もいると思います
そうなってしまうと変形になってしまっているので治すことはできません。

ではどうすればいいのか。

簡単です、原因は筋肉が固くなっている事です。
なら緩めればいいのです。どうやって緩める??
手でほぐせば良いのです!!!

太ももの中心にある太い骨の少し内側に両手の親指を当てて残り4本の指で太ももをつかむ。
骨に向かって親指の先を押し込み、親指を支点に4本の指を内側に回すようにして、
太もも前面・内側の筋肉を骨から引きはがすように解していく。手の指を少しずつ移動させ、
ひざの上から太ももの付け根手前までのラインを丁寧にはがすようにほぐす。
※太ももの骨は手でふれることができないので、骨のある場所をイメージして行う。

太ももの中心にある太い骨の少し外側に両手の親指を当てる。残り4本の指で太ももをつかむ。
骨に向かって親指の先をグッと押し込み、親指を支点に4本の指を外側に回すようにして、
太もも前面・外側の筋肉を骨から引きはがすように解していく。手の指を少しずつ移動させ、
ひざの上から股関節の下までのラインを丁寧にはがすようにほぐしていく。

外側をやったら内側もやりましょう。太ももの内側のまん中のラインに両手の親指を当て、
残り4本の指で太ももをつかむ。親指の先をグッと押し込み、親指を支点に4本の指を内側に回すようにして、
太もも裏側の筋肉を骨から引きはがすように解していく。手の指を少しずつ移動させ、
ひざの上から太ももの付け根の手前までのラインを丁寧にはがしていくように解しましょう。

仕上げは膝蓋骨(膝のお皿)の上側を両手の親指で横に切るように解しましょう。

痛みがある方は痛みがある方を重点的に、予防のためにされる方は両方しっかりほぐしましょう!

人によっては片方だけに痛みが出る方や両方出る方、スポーツをしていても痛まない方、
スポーツをしていないのに痛みが出てしまう方様々な方がいらっしゃいますが違いは何なのでしょうか・・??
根本の原因は足部にあります!!
足の骨が歪み(足部の過回内)があるとその上にある膝や骨盤周りに負担をかけてしまいます。
負担がかかると筋肉のバランスの崩れなどを引き起こし筋肉が緊張しすぎてしまったりすることで
オスグッド病のような痛みを引き起こしてしまう可能性があります。
では足の歪み(足部の過回内)をくいとめるにはどうしたらいいのか。

それが当院でも取り扱っているインソール
フォームソティックス・メディカルです

詳しくは上の画像からどうぞ!!!
上のページにも書いているのですがこのインソールは””医療用装具”です。
なので簡単に通販サイトやなどで購入することができません。
フォームソティックス日本総代理店で認定され、国家資格をもった医療従事者が
いる院で足部の診断をしなければ処方されません。
当院でももちろん足の診断ができるのですが、どうしても時間がない方のために簡易ではありますが
こちらからオンライン診断ができますのでご利用ください!

でも痛いのは嫌だ!!ならないようにしたい!!!

ならどうすればいいか!筋肉を柔らかく保てばいいのです、つまり…ストレッチをすればいいのです!!


上の画像のように立位かストレッチする方を上にして横向きで膝を曲げて曲げた側の手で足首を持ち、
より強く曲げましょう。そこまで伸びている感じがしない方は強く曲げたままふくらはぎを後ろに引いてみましょう。
とてもふくらはぎの前側が伸びてる感じがすると思います。

注意していただきたい点は痛みを感じるほどしてはいけません。
反動をつけるストレッチではなくゆったり伸ばすストレッチをしましょう。

もちろん!柔軟性が大事なのはふくらはぎだけではありません。
運動を始める前の準備運動、終わったあとのストレッチ!!これを心がけて楽しく怪我なく運動をしましょう!!

田丸

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